設立趣旨書
1 趣旨
近年、携帯電話やインターネットの普及等により人と人のつながりが軽視されている現代社会において、商店街や中心市街地の衰退は生活環
境の悪化を招く重要な問題となっています。それ以上に地方の商店街や温泉観光地の衰退は、中央都市とは比べ物になりません。
商店街は昔から地域に根ざすものだけに、地域のためにそれぞれが力を注いできました。地元商店主を中心に地域の行事をはじめ祭りなど
積極的に参加している商店街も数多くあります。住み良い街にするため、環境を整備し、防犯、防火、交通安全、福祉、PTA活動などに積極的に
取り組んでいるところもあります。それは、地域が衰退すれば、自分たちも衰退すること以上に地域を愛しているからにほかなりません。魅力
ある街には魅力ある商店街の存在が不可欠です。
また、高度成長期時代に各地で温泉や土産店など観光資源でにぎわっていた街も現在は、停滞または衰退している所が多くみられます。昭和
の時代は大人数で目的地に行くことが旅行の主体であったのに対し、現在は少人数で「そこで何をするか?」または、「そこに行くまでの過程を
楽しむ」ことを重視して計画されています。団体で観光バスに乗り土産店を巡り、宴会をする旅行は少なくなっています。しかし、人の心に
豊かさを与え、日頃の疲れを癒し、ストレスを解消でき、非日常を味わえる温泉地は重要な存在です。今、新たな観光地・温泉地の魅力アップが
望まれています。
私たちは、地元の神奈川と長野が互いに理解し、交流することで情報を共有し魅力あるまちづくりができると考えています。長野の温泉イベ
ントを神奈川の商店街で宣伝・募集をしたり、神奈川の商店街イベントで長野の特産品を販売したりなど多くのきっかけを作っていきたい。そ
の地域の魅力は、外から見るとわかる事もたくさんあります。2つのまちで協力し合う事で得るものは大きいと思います。また、趣味にはいろ
いろなものがあり、趣味に関係するイベントは広く一般に受け入れられています。これを活用して地方の活性化をしていきたいと思います。
これからの日本は、自分が住んでいるまちだけ良いのではなく互いに協力しあって盛り上げることが大切だと考えます。
そこで、この法人は
①≫ 商店街(商店)と地域住民双方の思いを引き出し、次世代の商店街の必要性を共に考え、活性化事業のサポートやイベント企画、セミナー等
に関する事業を行い、人と人が互いに理解しあい地域がひとつになれる魅力ある
まちづくりをすることを目的とします。
②≫ 観光地の魅力を引き出すための趣味をキーワードにしたイベント企画、事業を行うことにより、
観光地の再生に寄与することを目的とします。
人と人、地域と地域が互いに理解し、交流するような、地域がひとつになるまちづくり、観光地の再生に寄与することを目的とする
公益性の高い事業であることからNPO法人格を取得したいと考えました。
2 申請に至るまでの経緯
私たちは茅ヶ崎の商店街や商店連合会のメンバーとしてボランティアで活動して参りました。
商店側の意見や思いだけでなく、住民や施設、
自治会や学校などの意見も取り入れた、ほんとうの意味でのまちづくりをしていきたい。気軽に声をかけられるまち、災害時には助け合える
まちを実現したいと考えました。
また、長野のメンバーは神奈川以上に少子高齢化が進み、商店街や観光地は以前のような活気はなくなり衰退し
ていることを切実に感じていました。
そこで神奈川と長野が互いに協力し合い、人と人、地域と地域で交流できるような活動をして行こうと考えました。それを進めるにあたり、一
般の方々が楽しく取り組まれている趣味をキーワードにした企画で商店街や観光地を盛り上げていくことで
地域再生への一歩につながると思いました。